5日間の中学生のスキー旅行へ指導に行ってきました。
受講生はバイスキーを使用します。
転倒などの衝撃にも弱いため、細心の注意が必要でした。
また、変形もある身体にバイスキーの座面に合わせるためパッドをその場で作成し、いろいろとフィッティングも行いました。
最初の内は、マンツーマンレッスンでしたが、ターンも正確性がでてきて、スキー場にある常設ポールにも何度もトライ!
ライン取りも上手になってきたので、仲の良い友達がいるグループに合流しました。
それまでは少し疲れの色も見せていましたが、やはり友達の力はすごいですね。
友達の後ろで、同じラインを滑るように、それまでより丁寧にアウトリガーを操ります。
ポールと違い、ラインは先読みできませんし、まして友達はまだ初心者でキレイなラインではありません。
何度か外れても懸命に修正し、速度も合わせるようになりました。
5日間、天候には恵まれなかったものの、友達と一緒に滑り、山頂やリフトの上などたくさん写真を撮る事もできました。
普段、同じ教室で、机を並べて授業を受けている友達。
スキーに行くと、『身体や知的に障害がある』というだけで、多くのスキー場では蚊帳の外にされています。
『スキーをする事ができる人』ができない、というのは、その人に問題があるわけではなく、『受入れる事ができない環境』に障害があるのです。
その環境は、努力をすれば取り除けるものです。
このような現場をたくさん見て来た事も、今の協会の活動趣旨を作ったきっかけになっています。
彼の友達の許可を得る事ができていないため、このページには彼との2ショットです。
楽しく滑れる様に成るまでは、大変だとは、思いますが、健常者の私でも何日かかりました、ましてその子達なら尚更難しいと思いますが、指導が良かったからだと思います、陰ながらに応援しています、頑張って下さい。
奥北様
コメントありがとうございました。そうですね。なおさら難しい部分もありますが、だからこそ適切な指導やサポートが必要だと考えております。だからこそ、指導はスキーのプロが行うべきである、と考えています。
でも、雪山は障害があってもなくても、誰でにでも厳しく、そして温かく迎えてくれます。彼の心に何か一つでも思い出が残ってくれれば大成功ですね。